中野ラビリンス
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中野には時代の落とし穴のような空間があります。
南口を降りて右手の横断歩道を渡り、薬屋の脇の細い道を入ります。
バーや定食屋やブティックや古本屋。小さな店が何件かあります。
このあたりまではよく行くんですが、こないだ試しに子の通りをもうちょっとまっすぐ行きました。
数十メートルで突き当たりになるんですが、そこを左に曲がってみるとさらに細い路地があり
小さな飲み屋の看板が。
「狸しゃん」
面白そうな店です。さっそく中に入ることに。
中はコの字型カウンターでマスターが一人。
ホッピーもあります。
結構新しい店なんですよ。マスターに聞くと、今年の3月に店を始めたそうです。
でも、この「酒場スタイル」にこだわるところが粋ですね。

マスターも酒好きで、店を閉めたあと、飲みに行くんだそうで。
「ここの先、右に曲がったところにナカっていうスナックがあるんですよ」
ということを教わり、狸しゃんを出たあとでそっちのほうまで歩いてみることに。

駅からそんなに離れたわけじゃないのに、初めて足を踏み入れた地は不思議な感じでした。
細い路地がいくつもあり、懐かしい風景です。

と、思っていたら夜の帳の中にぽつんと光る赤提灯。
近づいてみるとY字路の別れ目に「やきとり八千代」という店が。
大きなマンションの下にある昔ながらの赤提灯。
ついついつられて店に入ります。
Y字路の真中にありますから店は両側から入れます。
真中にカウンターがあって若作りのママが注文を聞きます。
二等辺三角形の頂点のところで外に向かってご主人が焼き鳥を焼いているんですね。
ママが注文を取ると背中向きのご主人が焼き鳥を焼く。
カウンターは両側合わせて10人くらい入ればいっぱいかな。
壁にはメニューの札、煙ですすけて言い感じです。
焼き鳥は一本70円から。
飲み物で面白かったのは「サントリー白角 180円」ていうのがあるんです。
小さな店なのでカウンターに座れば背中はすぐ引き戸。
ガラガラって開いてお客さんが入ってくる。
近所に住んでる若い女の子なんかも一人で来て、一杯飲んでくような店でした。

酔っ払って店を出たときの風景がまた幻想的。
いまは現代なのかと思いました。
駅まで歩けば5分くらいなんですが、なんだかここはほんとに中野なの?と思います。
さっきの狸しゃんの路地に入ると、一人で歩くのがやっとのような道にスナックやラーメン屋が。
時間の迷宮に迷い込んだような体験でした。

やっぱり酒場めぐりはやめられませんね。
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by neko-punch299 | 2004-07-31 10:17 | 酒場